決着ずみの事例 表面化 2020.08 経路 報道・SNS
拡散した主張(引用)

「うがい薬(イソジンなど)でうがいをすれば、新型コロナウイルスを予防・重症化予防できる」

神奈川県薬剤師会(日本甲状腺学会等の見解に基づく): 予防・重症化予防の効果は科学的に実証されていないとし、治療薬であり自己判断での常用は健康リスクがあると注意喚起(2020年8月) 出典

何が起きたか顛末 2020.08

結論は上のとおり。ここからは、この一件がどう生まれ、どうひろがり、どうみやぶられたのかを、出典の記録から時系列でたどる。

  1. あらわれる 発端 No.006 オオフロシキ天狗

    自治体の会見で「うがい薬でコロナが減る」

    2020年8月4日、ある自治体の首長が会見で、うがい薬(ポビドンヨード)による研究結果を紹介した。軽症・無症状の患者40人余にうがいをしてもらったところ、唾液のPCR検査で陽性となる割合が下がった、という内容だった。

    研究が示した数字(唾液PCR陽性率・4日目) うがい群 約9% / 非うがい群 40% 軽症・無症状の40人余を対象にした限られた研究
  2. ひろがる 拡散 No.010 シェア憑キ

    会見のあと、うがい薬が薬局から消えた

    会見が報じられると、ポビドンヨードを含むうがい薬が各地の薬局で売り切れ、フリマアプリでは高額の転売も現れた。「口の中のウイルスが減る」という研究が、「コロナを予防・重症化予防できる」という受け止めに膨らんでいった。

  3. みやぶられる 決着

    学会・薬剤師会は、効果は実証されていないと注意喚起

    関連する学会や薬剤師会、複数の医療者は、予防・重症化予防の効果は科学的に実証されていないと注意喚起した。うがい薬は本来の目的があり、予防のために自己判断で常用するものではない、とも指摘された。

見抜きポイント

  • 研究の「一部の結果」を「効果が証明された」と受け取らない
  • 「予防」と「治療」は分けて考える(治療薬を予防目的で常用しない)
  • 買い占めの前に、公的機関・専門家(学会)の見解を確認する

→ メインの手口(オオフロシキ天狗)の弱点属性を見る

この事例を生んだ妖怪

先頭がメインの手口。妖怪はデマの「手口」の姿であり、発信者・拡散者を指しません。

実害

買い占めで必要とする人に行き渡らず、医療現場での用途にも支障が生じた。過剰な使用による健康リスクも指摘された。

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