決着ずみの事例 表面化 2020.02 経路 SNS・口伝え
拡散した主張(引用)

「トイレットペーパーはマスクと原料が同じで、これからなくなる」

総務省: 令和2年版情報通信白書で流言の事例として記録 出典

何が起きたか顛末 2020.02

結論は上のとおり。ここからは、この一件がどう生まれ、どうひろがり、どうみやぶられたのかを、出典の記録から時系列でたどる。

  1. あらわれる 発端 No.006 オオフロシキ天狗

    「マスクと原料が同じで、なくなる」という投稿

    2020年2月末、新型コロナ流行下のSNSに「トイレットペーパーはマスクと原料が同じ」「中国からの輸入が止まる」といった、これから品薄になるとする投稿が現れた。いずれも根拠のない話だった。

    拡散した主張

    トイレットペーパーはマスクと原料が同じ。これからなくなるので、早めに買っておくべきだ——

  2. ひろがる 拡散 No.010 シェア憑キ

    皮肉にも、“デマに注意”の報道が不安を広げた

    皮肉なことに、この投稿自体はSNSではほとんど広まらなかった。むしろ、それを「こんなデマがある」と取り上げた報道やテレビが、かえって不安を広げた。各地で買いだめが起き、店頭からトイレットペーパーが消えた。

  3. みやぶられる 決着

    原料は紙、供給は十分だった

    実際には、トイレットペーパーの原料は紙で、マスク(ポリプロピレンの不織布)とは別物だった。国内生産だけで需要は十分にまかなえており(生産は月15万トン規模、輸出入は月2〜3千トン規模)、品薄になる理由はなかった。

  4. そのあと 余波

    消えた在庫は、各家庭の押し入れへ

    店頭から消えた在庫は、買いだめによって各家庭の押し入れに移っただけだった。たとえデマを信じていなくても、多くの人が“念のため”買えば、品切れは現実になる。

見抜きポイント

  • 「なくなる」という情報自体が品切れを作る自己実現型の流言がある
  • 供給・在庫の事実は業界団体・所管省庁の発表で確認できる

→ メインの手口(オオフロシキ天狗)の弱点属性を見る

この事例を生んだ妖怪

先頭がメインの手口。妖怪はデマの「手口」の姿であり、発信者・拡散者を指しません。

実害

全国で品切れが発生し、必要とする人に行き渡らない状態が続いた。

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