何が起きたか顛末 2020.04
結論は上のとおり。ここからは、この一件がどう生まれ、どうひろがり、どうみやぶられたのかを、出典の記録から時系列でたどる。
-
「5Gの電波がコロナを広げる」という説
2020年前半、海外発で「5Gの電波が新型コロナを広げている」「電波が免疫を弱める」といった説が広まり、日本語圏にも流入した。ウイルスは電波では運ばれないため、通信技術と感染症を結びつける根拠はなかった。
-
ひろがる 拡散
オンラインのデマが、現実の放火に及んだ
この説を信じた人々により、英国などで5Gの基地局アンテナへの放火・破壊が相次いだ。オンラインの陰謀論が、現実のインフラ破壊にまで及んだ事例となった。
-
みやぶられる 決着
「電波とウイルスは無関係」と業界・行政が否定
通信業界団体(GSMA)や英国の当局は、5Gと新型コロナの拡散に関連はないと否定した。総務省の情報通信白書も、これを新型コロナ関連の代表的な誤情報の一つとして記録している。
-
そのあと 余波
「新技術×流行病」は、不安が重なりやすい
新しい技術と未知の感染症は、どちらも不安の対象になりやすく、根拠のない因果で結びつけられやすい。オンラインの言葉が現実の破壊に変わりうることを示した事例として記録されている。
見抜きポイント
- 「新技術×流行病」は不安が重なりやすく、因果をでっち上げる説が生まれやすい
- 科学的な主張は、その分野の公的機関・学術機関の見解を探す
この事例を生んだ妖怪
先頭がメインの手口。妖怪はデマの「手口」の姿であり、発信者・拡散者を指しません。
実害
海外では通信設備への攻撃事案も報道されるなど、実害を伴って拡散した。